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若い時に歯を失うのは虫歯が原因であることが多いのですが、40歳を過ぎてからの歯を失う最大の原 因はこの歯周病です。歯周病には痛みなどの自覚症状がほとんどありません。
そのため気がついたときには手遅れになってしまうことが多いということが、歯周 病のもっとも恐ろしいところです。
歯周病の初期段階は歯を磨く時に出血したり、歯ぐきがムズムズする症状しかありません。
しかし歯周病がさらに進行すると歯がグラグラしてきたり、歯並び が悪くなってきたりします。
ほとんどの人がこの段階で歯科医院へ駆け込みます。
自覚症状が出てきている歯周病は、すでに歯の根を支えている骨の大部分がと かされてしまっています。
この溶かされた歯槽骨をもとどおりにすることは現在の最先端技術を用いたとしても非常に難しく、ある程度以上に進行してしまった 歯周病に対しては、成すすべがないというのが現状です。
歯周病の治療は、健康だった状態に戻すことを理想とし、これ以上進行しないようにすることが目的です。ですから歯周病に関しては特に予防が重要になってき ます。
・歯茎から出血する
・歯茎がムズムズする
・歯茎が痛い
・口の中がネバネバする
・口臭がある
・歯がグラグラする
歯周病になるとこの様な症状が出てくることがありますが、自覚症状はわかりにくいです。 そのため症状が出た時にはすでに手遅れになってしまうことが多いということが、歯周病の最も恐ろしいところです。
そのため半年に一回の定期健診を受診することを進めます。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの境目にある歯肉溝が深くなって歯周ポケットが形成されます。正常な歯周ポケットは1〜2mm程度ですが、歯周病が進行すると5mm、6mm,・・・とますます深くなります。
・ 1〜2mm 正常
・ 2〜3mm 軽度歯周病
・ 4〜6mm 中等度歯周病
・ 7mm以上 重度歯周病