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年齢 | 70代 | 性別 | 女性 |
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主訴 | 歯がぐらぐらする。 |
21、23については30年程前に齲蝕治療を受けた。
47は48抜歯後に動揺、疼痛のため抜歯したが、いつ頃かは覚えていない。
37は齲蝕のため神経の治療をしたが数年前に歯根破折のため抜歯した。
その後、歯科受診はしていない。
習癖については、家事のストレスからよく顎に力が入っていたとのこと。
就寝時のブラキシズムについては自覚症状はない。
昨年(2013年)から15の動揺に気づいていたが痛みは無かったため、歯間ブラシやフロスも使用して様子をみていた。
しかし、2014年に入ってから動揺が増加し、歯が抜けそうになったため本院を受診した。
25フラップ手術:明視下におけるデブライドメントと、歯槽骨の生理的形態付与
術前 | 術中 | 術後 |
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術前 | メンテナンス時 |
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再生療法における術後のリスクは、移植した自家骨または、人工骨が歯肉の縫合の裂開により感染することがあります。
患者は過去に37の抜歯や21、22の治療に苦労したため、虫歯にならないように歯間ブラシやフロスを使用し、
ブラッシングには気を付けてきたとのことであった。
一方で、歯科医院での専門家によるブラッシング指導は受けたことはなかったため、
はじめに歯垢染色液でプラーク残存を目視してもらい、
正しいブラッシング方法を身につけてもらうこととモチベーション向上に努めた。
また、これまでクレンチングの自覚症状はなかったが、ナイトガードを使用してもらい、
圧痕を患者さん自身にも確認してもらうことで力のコントロールの重要性と、
メインテナンス維持の必要性について理解してもらった。
24、25には初診時に著しい知覚過敏症状があったが、咬合調整後に症状は消失した。
現在、高いモチベーションを維持し、良好なプラークコントロールが確立され、3ヵ月毎のSPTを行っている。
SPT毎にプラークコントロールと咬合のチェックを行い、ナイトガードの調整を行っている。