タイトル

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症例3 再生療法の治療例

初診時

年齢 60代 性別 女性
主訴 右下奥歯が噛むと痛い。

年1回定期的に検診とクリーニングを受けていたが、1週間前より噛んだときに痛みが出てきたため、当院に来院されました。

治療計画

1. 歯周基本治療:炎症、外傷性因子の除去

1) 歯周病検査
2) 口腔清掃指導
3) 禁煙指導
4) 歯内療法(根管治療)
5) 不適合補綴物除去、暫間被覆冠・ブリッジによる咬合保持
6) スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

2. 歯周病検査(再評価)
3. 歯周外科治療
4. 歯周病検査(再評価)
5. 口腔機能回復治療

歯周外科手術の種類とその術式選択の目的

1.フラップ手術:明視下におけるデブライドメントと、歯槽骨の生理的形態付与
2.エナメルマトリックスタンパク質(EMD)を用いた歯周組織再生療法
3.歯肉弁根尖側移動術:オドントプラスティおよび歯槽骨整形による生理的形態付与と、付着歯肉の増大

口腔内写真

初診時

メインテナンス時

 

咬合面

初診時

メインテナンス時

Ⅹ線写真

初診時

メインテナンス時

歯周外科手術時

フラップ手術  

術前 術中 術後

 

術前 メンテナンス時

 

歯周外科手術時

EMDを用いた歯周組織再生療法

術前 術中 術後

 

術前 メンテナンス時

 

歯周外科手術時

EMDを用いた歯周組織再生療法

術前 術中 術後

 

術前 メンテナンス時

 

歯周外科手術時

フラップ手術

術前 術中 術後

 

術前 メンテナンス時

 

再生療法における術後のリスクは、移植した自家骨または、人工骨が歯肉の縫合の裂開により感染することがあります。

 

治療後の状態

患者自身の禁煙は続いているが、家族に喫煙者がいるため喫煙の再発防止と、
副流煙による歯周組織への影響について気を配る必要がある。

 

歯間ブラシの使用を徹底し、現在のところプラークコントロールは良好であるが、今後も注意を要する。
上顎左の前歯の根尖透過像については症状がないことから経過をみているが、
症状が出た場合、補綴物を除去して感染根管治療を行う。

メインテナンス時の問題点とその対応

患者は歯周組織の改善に満足しており、最終補綴処置を行った後の2015年2月以降も定期的な通院を続けている。

 

現在は3ヵ月毎のSPTを行っており、禁煙および良好なプラークコントロールが維持されている。
全顎的に補綴部位が多いため、患者による日々のプラークコントロールだけではなく、
来院時には毎回、咬合のチェックも行っている。

宮田歯科クリニック
〒171-0043  東京都豊島区要町1-1-10 サブナード要町1F
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