歯周外科手術の治療例

症例13 歯周外科手術の治療例

初診

年齢 50代 性別 女性
全身状態  健康
  1. 主訴 :上顎前歯部の歯肉腫脹   

40代までは虫歯の治療で数年に一度の頻度で歯科医院で治療をしていた。
上顎前歯部の歯冠修復処置は10年ほど前に齲蝕が原因で行った。


同時期に下顎前歯部も抜歯を受け(齲蝕が原因とのこと)ブリッジによる歯冠修復処置を行った。
その他臼歯部もほぼ同時期に修復処置を行った。


その際に、特に歯周病との指摘は受けずに歯科医院の通院を終了した。
歯ぎしりやくいしばりに関しては本人の自覚はない。


2008年頃から噛み合わせに違和感を覚え、歯磨きを行った際に血がにじむことがあったため、
別の近医へ通院したところ、歯周病と指摘され歯肉縁上の歯石を除去した。
その後、年2回の通院をしていた。

 

2011年頃に右下7が急発し、投薬処置を受け、以後上顎前歯部も歯肉腫脹を起こしたことから、
不安になりセカンドオピニオンを含めて東京医科歯科大学歯周病外来を受診し、
同外来より本院を紹介されて来院した。
診断:広汎型中等度歯周炎、二次性咬合性外傷

・噛み合わせの不調和から歯周病が進行したケース

 

歯周外科手術

① 部位:13近心部、12近遠心部、21遠心部、22近心部   EMDを用いた歯周組織再生療法

②   部位:25近遠心部、27遠心部              EMDを用いた歯周組織再生療法

③ 部位:43遠心部、44近心部               EMDを用いた歯周組織再生療法

 

口腔内写真の比較

初診時:2010年9月17日

メインテナンス時:2016年4月26日

X線写真の比較

初診時:2010年9月17日

メインテナンス時:2016年4月26日

原因因子

プラークコントロール不良

外傷性咬合

不適合補綴物

 

治療計画

歯周病基本治療

スケーリング

ルートプレーニング

      1. 不適合補綴物除去、暫間被覆冠による咬合保持

齲蝕処置
保存不可能な歯の抜歯

歯周病外科処置

エナメルマトリックスタンパク質(EMD)を用いた歯周組織再生療法

 

術式:EMDを用いた歯周組織再生療法

部位:13近心部,12近遠心部,1遠心部,22近心部

術前:2013年10月28日

術中:2013年10月28日

メインテナンス時:2015年10月17日

 

部位:25近遠心部,27遠心部

術前:2014年2月25日

術中:2014年2月25日

メインテナンス時:2015年10月17日

部位:43遠心部,44近心部

術前:2014年3月31日

術中:2014年3月31日

メインテナンス時:2015年10月17日

 

歯周外科治療後は、一時的に腫れや痛みの症状が出ることがあります。

 

宮田歯科クリニック
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