小学校の歯科検診で、「歯ならびとかみ合わせ」の問題を指摘されて来院されました。
前歯が入り組んだ形をしています。
この時期は「混合歯列期」といい、大人の歯と子供の歯が一緒にお口の中にある時期です。
今後、成長とともに子供の歯が大人の歯に置き換わってくるでしょう。
そこで、予想としては今後さらに歯の入り組んだ状態(叢生といいます)の歯ならびになるということです。
そうすると、歯磨きもむずかしくなり、さらには虫歯や歯周病になりやすいお口の中になります。
私どもとしては、当然歯並びは整っていたほうが歯磨きもしやすいし、見た目もきれいな状態を維持できると思います。
そこで、
歯列矯正の専門医の先生の立場で、将来大人の歯が出てから矯正治療をする場合どのような手段が必要か?抜歯が必要か?期間はどのくらいか?を聞きました。
次いで、小児歯科の専門医の先生に、今、歯並びを改善するためにできることを聞きました。
そして聞いたことをすべて患者さんとご両親にお伝えしました。
むし歯や歯周病などの一般治療とは違って、専門医による連携をとることでより正確なクオリティの高い治療が可能となります。
患者さんからすると、一般の歯科と専門の歯科の違いについて、非常にわかりづらいですが、しっかりと治すこと、将来にわたって安心していただけることを目指すならば、絶対に必要な連携です。